2020/07/08 05:14

さて、前回は元祖名乗ってる店は大抵不味いというお話でした。


今回は革絞りについてです。
別名はウエットフォーミング、絞り技法あたりでしょうか。
商品説明で革絞りという技法で成形しています、なんて書いてますが、レザークラフトやってない人からしたらなんじゃらほい?ですよね。

革絞りとは、ヌメ革の可塑性を利用して成形する技法です。
まだなんのこっちゃですね。

皮を革にする技術には大きく分けてタンニンなめしとクロームなめしがあります。
このタンニンなめしは水に弱いんです。
水に濡らした状態で力を加えると革の繊維が締まり、その形状を保持する。
これが可塑性です。

その水に弱い特性を逆手にとった技法が、革に模様や絵を描くカービングや型押しで立体成形する革絞りなんです。

要するに何よ?ということで写真を見てもらいますかね。

これが切り出しただけのヌメ革。
平面ですね、まあ、当たり前ですが。


切り出したヌメ革を水でびっしょり濡らして、たい焼き器に挟んでガッチリプレス。
あら立体的なたい焼きさんこんにちは。


これをしっかり乾燥。
ちょっとやそっとじゃ形崩れしない革のたい焼きの完成です。

ちょっと面白いでしょ?

プラスチックや木材でもないのに立体的な物が作れちゃうんです。

もちろん水濡れには注意が必要ですが、革ならではの柔軟性や経年変化による艶や変色も十分楽しめます。

えっと、革たい焼き界の風雲児こと、けいいち卿の紹介をしようと思ってたんですけど、飽きちゃった。

待て次回!

こちらの動画が分かりやすいですよ〜